世界中の軍・警察・法執行機関がその高い性能と信頼性で採用する「SUREFIRE Light」。
しかしその性格上殆ど一般の人の目に触れることはありませんでした。
そんな「SUREFIRE Light」を皆様により楽しんでいただく為に「SUREFIRE Light」のお伝えできる部分をご紹介いたします。
ここに紹介するお話はほんの1部に過ぎません。
なぜならば「SUREFIRE Light」は常に「SUREFIRE Light」で有り続ける為に、世界中のあらゆる現場で活動する人達からの要求に答える為常に進化を続けなければならないからです。
現場の要求によって命を与えられた「SUREFIRE Light」は現場の要求に答える事でのみ「SUREFIRE Light」たりえるからです。
ですからここまでのお話は「SUREFIRE Light」のほんの一部なのです。
この続きは貴方が「SUREFIRE Light」を手にした時から始まります・・・。
光の可能性
SureFireの歴史は光の可能性です。その物語は1969年に始まりました。
カリフォルニア工科大学理工学博士のジョン・マシューズ博士は、レーザーの力を産業用に利用するためニューポート株式会社を設立、十年間でレーザーを使用した数多くの工業的利用法を開発し、レーザー分野でのパイオニア企業として特許出願と相次ぐ新規契約により急成長を遂げました。
しかし、成功の栄光に浴するよりもジョンの情熱は常に新たなる開発に注がれていました。
彼は、銃器の照準器としてレーザーが役立つかもしれないと思い1979年にレーザーサイトを設計、特許を取得。
当時、既存のレーザー照射装置は大きく、製造するのに法外なコストがかかっていた為、ジョンの設計した新しいレーザーは非常に画期的なものだったのです。
そこでジョンは重役会に新鋭のレーザーサイトビジネスへの参入を提案したのですが、残念なことにこの新技術を用いた提案が受け入れられることはありませんでした。重役会は株主の決定としてこの提案を否決、彼らはこのレーザーサイト技術を放棄することを可決したのです。
ジョンとビジョンを共有するニューポート株式会社の技術者は、ジョンと共にニューポート社からレーザーサイトの権利を買い取ることを決意し、ジョン本人もニューポート株式会社の社長を辞任しました。
そして、彼等の夢を完成させるために新しいビジネス、レーザープロダクツ社を設立したのです。
転機-警察の協力要請-
彼の新しい技術に多くの製作依頼が舞い込みました。記念すべき最初のプロダクトであったコルトトルーパー社のピストルサイト作製に続き、ルガー・ミニ14のためのレーザーサイトを製作するなど、アメリカを代表する銃器メーカーからの要求に応える日々が続きました。
そして1984年、ある都市の警察署から呼び出しの電話が鳴りました。
その電話はジョン・マシューズ博士とレーザープロダクツ社の歴史を大きく変える電話だったのです。
その電話の主はロスアンゼルス警察SWATチーム。オリンピック開催に向け沸く1984年のロスアンゼルス市、オリンピック警備(対テロ及び大規模都市犯罪)のために使用する散弾銃用のレーザーサイトを開催期間中借りることが可能かどうかという警察からの協力要請にジョンは快く応えました。
当時、素晴らしい技術を用いられながらも高価なレーザーサイトが装着された火器は、警察といえども簡単に配備できる状況でははありませんでした。
「彼ら(警察官)のニーズに応える物をレーザープロダクツ社として開発しよう!」
この時に現場に立つ彼ら(警察官)から聞いた現場の情況とジョンの情熱が、武器にマウントされたフラッシュライトという斬新な発送に結びつき、その開発をスタートさせるきっかけとなったのです。
SUREFIRE LLCへ・・・
「操作が容易で頑丈で対象者を傷つけることなくかつ行動を効果的に抑止できるもの」
これがSureFire Weapon Lightと言う暗がりでの法の執行や軍事行動に使用されるいまだかつてないツールの誕生の元となったのです。
レーザープロダクツ社の開発したレーザーサイト、ディフェンスライトは軍用としての資格を満たすものでした。
強烈な光で対象者を一時的に盲目にすることが可能なフラッシュライトは脅威者の方向感覚を喪失させるのにも十分な能力を発揮し、多くの警察官や軍人、方の執行者達の剣となり盾となってきました。
レーザープロダクツ社はあらゆる戦術対応の為の頑強、強力でコンパクトな照明ツールの主要なメーカーとしての地位を確立し、SureFireの名は非常に優れた携帯型照明ツールとして広まり、同社を代表するプロダクトであるフラッシュライトを冠したSureFire LLCへと社名を改めることとなりました。
今日、SureFire社は約300人の専門家、エンジニア、アセンブラー、機械工、店員、セールスマンおよび管理者を有し、社内の重要セクションである生産部門は11軸CNCインデックス旋盤を採用、航空宇宙用アルミニウムを用いたボディー、ベゼルおよびテールキャップの機械加工の工程を最先端技術のマシニング・センターで一元管理するまでに至っています。
創業以来、SureFire社は、常に犯罪・テロリズムの駆逐と防止に努める全ての人々の無事と成功を願い、プロダクトの改良と新しい技術開発の研究を重ねつづけているのです。
SureFire Lightはその性格上現場より要求された性能を満たす為に厳選された高機能マテリアルを採用しています。
◆ボディー材料
■航空宇宙用アルミ鋼材:「6020-T8」
金属製SureFire商品は軽量アルミ鋼材で加工性を維持しながらも高い強度と粘りを持つアルミ鋼材を使用しています。鋼材名の末尾に表記される「T8」は鋼材の熱処理の度合いを表しています。
通常の航空宇宙用アルミ鋼材は「T6」までですがSureFireの使用する鋼材は「T8」までの熱処理を行い強度を上げています。
しかも使用される鋼材は管材ではなくブロック材という驚嘆すべき事実が、SUREFIRE社の製品に対する絶対的な信頼の証です。
■Hi-impactポリマー材:「Nitrolon」
ポリマー系商品は高い耐衝撃性能・耐腐食性能併せ持つ非伝導性ポリマー素材を使用しています。
絶対的な強度ではアルミ鋼材に劣るものの、デザインの自由度と生産性の高さ、そして軽量さと優れたコストパフォーマンスで汎用性の高い製品を生み出しています。
◆レンズ
■高耐久性ガラス材:「パイレックス」
ガラスレンズは耐熱・耐腐食・耐衝撃性能を併せ持つ高機能ガラス「パイレックス」を使用しています。
耐摩性もあり傷つきにくくなっています。
■高耐久性ポリカーボネイト材
ポリカーボネイトレンズは耐熱・耐衝撃・耐摩性に優れたポリカーボネイトを使用しています。
◆ランヤード・グリップ
■バネ鋼材
ランヤードリングはバネ鋼を溶接加工で作製・ポケットクリップもバネ鋼をプレス加工後焼入れ処理にて強度と表面の耐腐食性を上げています。
■パラコード
ランヤードは耐荷重250kgのパラシュート用コードを使用しています。
◆表面処理
■メッキ処理:「ハードアナダイズドメッキ処理」
SureFireは表面処理に耐摩・耐腐食性に優れた「Mil-A-8625TypeIII Class2ハードアナダイズドメッキ」を3重メッキしています。
従来このクラスのメッキ処理は色目のコントロールが出来ず一般市場商品には使用されません。
しかし、SureFireは現場からの要求された強度の実現を第一と考え使用しています。
SUREFIREの特徴
状況がどんなに過酷であろうとも犯人の潜む真夜中のドラッグストアに突入するSWATチームのメンバーが、洞穴のテロリストを急襲する特殊部隊員が、必要としているのは信頼することができる光です。
SureFire開発の情熱はこの「失敗や妥協という選択肢のありえない」世界的に最も過酷な状況にある隊員達の要求によって駆り立てられました。SureFire社は、常に最小のサイズで最大の出力のために新しい技術開発のための研究を続けています。
SureFire社の全製品の特徴は3つあります。
・ムラの無い白いビーム光
・超高出力な光量
・極めて頑強な構造
他社商品(従来の全てのライトは「ダーク・スポット」と呼ばれる影を持っておりスポッティングも満足に出来ず光も黄色で見にくいものです)と異なり、全てのSureFireは光の完全なコロナによって囲まれた「ダーク・スポット」の無いビームとスポットを照射することを約束します。
■金属蒸着されたリフレクターについて
ほとんどのメーカーは、ランプ・フィラメントおよび電球によって生じる「ダーク・スポット」と呼ばれるこの影を予見できるにも関わらずそれほど高価でない滑らかな反射器を使用します。
SureFire Lightは角度を計算し点刻された反射器を金属蒸着で覆うことで(昆虫の複眼の様にわずかに異なるangleで何百もの小さな鏡で覆うことと同じ)、光は様々な角度で反射器から反射され、ランプ・フィラメントおよび電球によって生じる影を相殺しより遠くにスポッティングします。
■Pre-focused Reflector
各ランプおよび反射器は規定のルーメン数を保証する為に工場で1/200インチ単位で調整されます。光の焦点位置を調整する為にもうベゼルを回す必要はありません。貴方がどの距離を見たいと思っても規定の射程距離内であれば確実にSureFireはスポッティングしてくれます。
■キセノン/ハロゲンガスとタングステン・フィラメントについて
ランプが最高の出力を生むには、できるだけ高温度で燃えなければなりません。光の出力を最高値に持っていく為にSureFireのランプは、高圧キセノン/ハロゲンガスとタングステン・フィラメントを採用しています。
■Tempered Pyrex lenses with Anti-Reflective Coatings
パイレックス・レンズは高い耐衝撃・耐熱性能を備えると同時に、耐腐食・反射防止コーティングはSureFireランプの創り出す高出力の光への高い透過性を保証します
■強靭な構造
SureFire Lightは航空宇宙用アルミニウムからCNCで機械加工され軍用規格のハードアナダイズドタイプIIIのメッキが施されたものか、耐腐食、耐衝撃性の非伝導性ポリマー「Nitrolon」から成型されたボディーで出来ています。
表面処理は非常に頑丈で、それに覆われたフラシュライトは標準のメッキの他のアルミニウム・フラシュライトとは比較にならないほど耐磨耗性、耐腐食性に優れています。
■Shock-Isolated Lamp Assemblies
すべてのSureFireに組み込まれたランプ・アッセンブリーは耐衝撃構造となっています。
特に武器にマウントされることを前提としたモデルはすべて12ゲージ散弾銃の連続射撃による反動に耐えるように設計されています。
■Lock-Out Tail-Cap
SureFireは携帯中または輸送中に偶然に点灯する可能性を防ぐスイッチ構造を備えています。テールキャップをOFF位置に回転することによって可能です。